練炭は立派な燃料

外地でのわが家には床暖房の部屋があった。もともと竈で炊飯或るいは煮炊きの時の熱、煙を床下の煙道を通して温める仕組みであるが、都市ガスが有るので竈は使わない。そのため父は部屋の中央から、練炭が二個縦に重ねて入るコンロを煙道に降ろしその熱で床を暖めるように改良した。床の素材は3センチ厚みの石板で表面は厚い油紙だ。練炭二個で一昼夜、部屋も床も暖かいし傷まないので専ら子供部屋だった。
この竈を利用しての床暖房は中韓両国に現在も有る。ポカポカと温かい床は居眠りにはもってこいだろう。