桃の節句

sakuraniikari2006-03-03

          • あかりをつけましょ ぼんぼりに
          • おはなをあげましょ もものはな
          • ごにんばやしの ふえたいこ
          • きょうはたのしい ひなまつり

ぼくの家にお雛さまが飾られるようになったのは、一年生になってからだ。男児ばかりの家だったので、飾るといえば、しょうき 金太郎 武者とかの勇ましい元気のある人形ばかりで、華やかさがなかった。それが妹が生まれ、はじめて雛壇が飾られるようになると、家中がいっぺんに華やいだ気分になり、母からあられをもらったり、白酒を少し飲んだりするのが、子供心になんだか面映いきがした。
長じて、ひなまつりを最後にしたのは6年前の今日である。
6年前は、我が家にもお姫さまが一人いらっしゃった。寿司を食べ白酒を飲んで、一年ぶりの、ひな祭りを楽しんだ。
その時私は、お姫さまの体に異変が現れているのを発見、一月余後、姫は天国へ旅立ってしまった。ひな祭りは私にとって忘れ難い、悲しい節句なのである。