ご用心

 バッグを肩から掛けた若い女性が、携帯電話で話しながら歩いている。その後ろを小5,6位の子供二人が、バッグに手を出したり引っ込めたりして付いていく。スリかひったくりらしい。まわりの通行人を気にもせず、通行人も見ていてもなにも言わず、思わず注意しょうと思ったが私もやめた。幸い車道を渡り通行人の多い方へ向かったので事なきを得た。

 身に付けている装飾品も、高価な物を付けての一人歩きは危険だ。か弱い女性が相手だから、身体を傷めてでも強引に奪うという。他人が見ていても助けるなんてとんでもない。他人の仕事の邪魔をすればなにをされるか分からないので、触らぬ神に祟りなし、黙視するらしい。
市中でこのような事件が何件もあったので、夜遅い帰りの家人は、いっさい身に付けていない。
 

 
 魯迅公園の像  日本で医学を学ぶが文学者として名をなす