*さくら

 サイタ サイタ 

     サクラガ サイタ 何十年も前小学校に入学したとき、校庭にはさくらが満開で、新入生を迎えてくれた。

 以来毎年のように、さくらを待ちかね、さくらを愛で たのもつかの間
 
  敷島の 大和心を 人問わば
      朝日に匂う  山桜花

 と散り際のよさの代名詞のように称えられた戦時中、どちらにしても、
日本人とさくらは切り離せない。

 そのさくらも今年はどうやら散り始めた。満開のさくら好
 また、散っていくさくらも好 でも散り行くさくらは、淋しい
    夜桜もはなはだ好い 華やかな感じだが、人影が見えない。