お疲れ様でした

 胃があまり丈夫でなく、十年前胃の調子が悪く検査をしたときは、胃癌では?と観念したときもあった。昨年から一年に一度胃カメラの診察を医者にいわれていたので医院に行く。

 麻酔も掛けずカメラの導管は鼻腔へ、モニターを見る。黒いもじゃもじゃ(鼻毛)を過ぎると細いトンネル、鼻腔の奥だ。「先生痛いです」痛さに涙が出る。「もう少しだからがんばって!」苦いような涙に目が痛む。洞穴が見えた「グッと飲み込んで」食道だ。鼻腔が痛いがどんどん進む。先が開け襞(ひだ)が見えた。襞の先端が赤い「増えたなぁっ、でも良質だから」胃袋に入ってすぐのところにポリープが増えていた。先端が赤く気になる。ピンク色のきれいな胃袋に活火山のように先端が赤いのがポリープだ。6個ほど。出来るものは仕方がない。胃の中を隈なく診察、「うん、心配ない」の声とともに、わずかな痛みはあるが導管は抜かれた。でも、目には痛みを我慢していたので涙が溢れていた。

 「ポリープは増えたが良質だから心配いらないよ」と診断後の話しで言われた。まぁ一年間無事働いてくれた胃に感謝。”お疲れ様、まだまだ頑張って”