COP１５

　窓側にかけたカーテンが風にゆらいでいる。築、私の年齢より多い我が家は、隙間風が吹き込む。

　石油ストーブの温風暖房機をフル活動させれば１日５リットルの灯油が必要だ。折りしもデンマークのコペンハーゲンでCO2の削減会議が行われ難航している。地球温暖化問題で世界的に関心の集まっている現在、我が家も協力しようと電気こたつだけにしてみた。こたつに入っている限り寒くはないが、出るとスゥスゥする。

　会議で削減義務に反対の国中国は、冬は石炭を暖房の燃料にジャンジャン使う。各家庭に契約で湯を通す地域暖房にしても、工場で湯を沸かすのに煙突からはもうもうと煙を噴出している。陽射しが薄くなるほどだ。だが最近は屋根の上の天日温水器など、随分見られるようになったということは、誠意が感じられる。

　国の発展に必要な石化のエネルギー、これを使う限りCO2は減らない。温度上昇で水面下に没する国が有ると言うのに、自国の利益ばかり考える国が多く、人類の子孫はどうなるか心配だ。