思わぬ事実

 リボンを付けたピンクの可愛い子豚ちゃんをマークに、「笑談人生。陰雨連綿的日子,雖」と書き込みのあるQQの好友からチャットがあり開いてみた。私の番号を教えていたので早速登録した宋さんからだった。

 文面は昨夜の礼と出来ればお話がしたいという内容だった。異存はないので談話を始めた。チャットの内容とは違うたどたどしい日本語だった。言葉の感じから、この時を待っていました、というように聞き取れた。

 出身地を尋ねたとき黒竜江省といわれた。日本に来て7年、私の友人たちに似ている。家族の話になったとき「父は日本人です」というこの言葉を聞いたとき、最初に思った旧満州の戦争孤児ではないか?と思った通りだった。