憐れかぼちゃ

 我が農園の一角にかぼちゃ、とうがん、へちま、が育っている。新しく花を付ける元気なのもあれば、見た目は葉が枯れかけてはいても、実に栄養を送っているのもある。それらの周りは長く伸びた雑草で覆われている。

 とうとう見かねたので、周り一帯の草刈をした。十分注意して刈ったつもりであったが、午後見回りをした助っ人が、青いかぼちゃを笊に入れて、「このかぼちゃのお母さんはなくなったよ」と、かぼちゃの蔓を切った私に恨み言をいう。可哀そうなことをしたなぁかぼちゃ、もう少し気をつけて刈ればよかった。助っ人はまだ大きくなり熟れるのを楽しみにしていたのだ・・・・