* 長閑な海 
 毎日のように縦に横にと大地を揺るがす地震に、多くの人達は悲鳴を上げていることだろう。今日も千葉県に震度5地震があり、多くの人を恐怖に落としいれた。いくら余震だからひと月くらい続くと知っていてもノイローゼになるだろう。

 福島の原発事故も一向に解決せず、悲観事項ばかりが報道され遂にレベル7だとか、周辺には10年、20年は住めないのではとまで言われるようになった。もし、これが我が身辺のことであったら心中穏やかではない。いらぬことを考えないようにと、光市の冠梅園の山に登った。

 梅はもとより終わって桜、ぼたんの花が今が盛りと咲いていて、まさに楽園だ。花を愛でなんて心境には被災地では難しいかもしれないが、平和な瀬戸内のこの地区に住んでいて幸せを満喫する。しかし、やはり思い浮かぶのは震災のニュースで見た大津波の状景だ。この高さなら大丈夫だろうか?もっと上でないと駄目かなと考えたりする。

 室積の海岸に行き海を眺める。春の海はのたりのたりと長閑なものだ。遠く貨物船が西に東へと行き交い、近くでは鵜の鳥の親子だろうか、潜っては浮き上がりまた潜って魚を捕っていた。