差別 

 今日も中国と会話がはづんだ。相手は今一家の父親を除いて、5人の親子が風邪にやられている。仕事は3日休んでどうにか出勤している。

 勿論医者にかかり治療を受けている。その医療費はどのくらい掛かるのかということから話が延々と続いた。

 注射1本が60元だ。日本円で720円、安くはない。日本も医療費は高いので、保険を使えないのか聞いたところ、故郷に住んでいないので使えませんという。

 そんなばかなことがあるのか?ところが中国は有るのだ。農村地区から都会に出てくる人を抑止するため、個人の利権を剥ぎ取るのだ。

 特に農民の2世代などは結婚しても籍が作れない。生まれた子も当然籍は無い。将来就学結婚も出来ないということになる。完全な差別だ。

 これから抜け出るには、金を儲け、財産を作り新しい家を購入すれば認められるようになったのが2005年のことだ。

 このような差別を批判すると、中国政府にイエローカードを貼られるかもしれない。今も、貧乏な人は病気になれば医者に掛かれず、死を待つのみと言う、黄土高原からの便りも見た。中国は広い。