sakuraniikari2006-04-08

*花祭り

今日はお釈迦様の花祭りである。最近はあまり目にもしなく、聞かれなくなった行事だが、仏教の潅仏会の場合、一杯の花で飾ったお堂で、水盤に乗せた誕生仏に、竹の柄杓で甘茶を掛ける。わたしの子供の頃、白い象の背中の輿に乗せた誕生仏を、花車でまち中を歩く行事があり、甘茶を掛けると、甘茶の接待を受けた覚えがある。
田布施川も春たけて、沢山の花見客で賑わっている。楽しそうに酒を酌み交わし、歌うグループ、静かに語りご馳走を食べているファミリー、かすかに焼肉の匂いもして来た。好天にも恵まれ皆至福の時である。
私も少年の頃、花見の思い出が有る。毎年4月桜の花が咲く日曜日が、花見である。その日母は朝早くから用意する。巻き寿司、稲荷寿司等を作るのである。子供の私たちは早く行きたいので、ごはんを、うちわで扇いで冷やしたり、重箱を出したり、水筒にお茶を入れたり、普段はしたこともない手伝いをした。
電車に乗って動物園に行くと、桜の名所の園内は、夜桜も出来るようにぼんぼりもぶらさがっている。花見の人は多くいるが、花の下で、また家族で食事をするというのは、少ない頃であった。忙しい父に代わり、子供らに楽しい思いをと、尽くしてくれた優しい母を思い出した。明日はさくら祭り、詩情公園、田布施川畔は一パイの人で賑わうであろう。