産婆さん

sakuraniikari2006-06-16


産婆を開業するために、看板を取り付けるドラマがあった。
産婆さんというと、子供の頃家によく見えられた産婆さんを思い出した。
ドラマとは違う面長で、白いシャツに黒いロングスカート、靴は父親と同じような先がとがってかかとが少し高い黒のキット、手にはお医者さんの黒いかばんを提げて、私の名を呼んで頭を撫でて入ってくる。家の近くに来たとき、取り上げた子らが元気にしているかと、立ち寄ってくれるのである。
どうして4・5歳の私が鮮明に覚えているのかというと、当時お母さん達は殆どが和服姿であった。そのため、目に鮮烈に焼きついているのだろう。
いまでは、医院での出産で、産婆の看板を見ることが出来ないが、最近産婦人科の医者になりてが少ないとかで、自分の取り上げた子に、大きくなっても言葉を掛けてくれる優しい、颯爽とした産婆さんが見られる日が、やがて来るだろう。