夏休み

　もうあと数日で夏休みも終わる。夏休みは、子供にとっては勉強よりやはり遊びが一番だ。しかし最近は、一部の子を除いて外で遊ぶ子供を見ない。聞けばクーラーの利いた部屋でテレビゲームなどで遊ぶらしい。

　夏休み帳を涼しい朝の内に済ませるや否や、遊びを求めて外に出る。電柱にとまっている蝉を捕るのには、細い針金で蝉の胴体ほどのわっぱを作り、それを釣竿の先にくくりつけ、蝉の頭の方からサッと引きおろす。簡単には捕れないが、ジッジッジッと捕れた音を聞くとたまらない。このわっぱ、小さな網袋を子供の手では縫えないので、苦肉策として考えたのである。われわれの子供の時は、仲間がいろいろと考えては遊んだものである。