貴方なら

sakuraniikari2006-10-17


 黒いもじゃもじゃ、これは鼻毛だと見る間に、長いトンネルを過ぎて広いひだ壁の大広間入った。火山のように盛り上がった小豆大のものが二つ、どんどん進んで底部にまた一つ「うん、これは悪いな、取るか」組織を取るのだ。「先生癌ですか?」「・・・ううん、かも知れないね」患部に薬をかけて、挟んでちぎり取るように採取、痛みは感じない。鼻腔をくすぐるようにじゃんぐるを通ってカメラは戻ってきた。善玉二つ悪玉一つ発見。

 「あちらで待っていてください。お話がありますから」といわれベッドを降りて歩こうとすると眩暈がして歩けない。とうとう10時半から15時半まで点滴して横になっていた。こんなことは、初めてだ。どうしてか分からない。先生はショックからだろうと言われたが、まさか?5年前にも言われたがどうにもなかった。あの時はまだ現役で責任ある仕事も有ったし気も張り詰めていた。この度は前回とは異なるが、鼻腔にした麻酔の所為ではと思ったがわからない。結果は一週間後、吉と出るか凶と出るか。他のことに気を向けて忘れよう。

 カメラを呑み込むのが苦手といわれるブロガーご安心ください。鼻腔からのカメラだと、今までの半分の5㎜ほどに細くなつた管を通すので、舌根部にふれずに食道に入るため、あの「おぇっ」となる咽頭反射がほとんど無いので楽である。胃の調子の悪い方は早めに検査をお勧めする。