星期日の昨日

 三鞭酒でほろ酔い、お暇したあと市場に向かう。午前中なら混雑したであろう通りも割りと人が少ない。品物に値札が殆ど無いので立ち止まりジィット眺め廻していると「買って」と言葉が飛んでくる。

 歩いている内、今夜はカレーを作ろうと野菜を探す。主通りから左に野菜、果物が主体の通りを見つけ奥へ進むと、両側に農家のおばさんらしき人達が客を待っている。

 人の良さそうな玉ねぎを置いているおばさんの前で立ちとまり、見ていると「どうですか、買いませんか」ときた。聞くと1斤、1元5毛「2斤で3元か・・你年軽人漂亮」一杯機嫌で言ってみた。分かったのか分からないのか自分の目のあたりを指差し周りのおばさん連がみなを見回してなにかシャベリ「哈哈哈哈−」と大笑い。こちらは「あんた目が悪いの?」といわれたのかと苦笑い。

 すっかり打ち解けた。「我要2斤」と言うとどれでも良いのを選べと言う。おまけに値段も2元5毛にしてくれた。とうとうそこで笑いの仲間のおばさんたちから、じゃがいも、にんじんも買うことに。

 市場からの帰り公園に立ち寄る。いつも閑散としている門に人だかり。覗くとローラースケートに興じている人、見物の人50人ばかり、
うん十年前、勤めが終わり夕方になると、リンク通いをしたのを思い出した。滑っているのはやはり若者ばかりだ。今流行しているのか、スーパーでも店員が客の間を縫うように、品物を持って走り回っていた。