お布施

 お盆も近づくと、お坊さんの書き入れ時だ。お勤めに対して大概の門徒は金銭で布施をする。

 我が家もそうである。相場というものが有るのかどうか知らないが、気持ちの問題或いは、懐の調子で異なってもいいのではと兼ねかね思っている。信心が無いといわれれば仕方ないが。以前ある法事で、最初に纏めて納め(自分ではこれで最後まで勤めてもらえると安心していた)最後のお勤めが終わり車で送り出す時「お布施を頂いていないのですが」と請求された。
以来すっかり坊主不信になった。

 昨日きた来客の話。この人の寺は柳井市にある。なんでも門徒が千戸くらいある有名な寺である。

 その寺の住職は、寺の広報紙を発行しており、その中に
「僧侶が盆とか年末に門徒宅でお勤めをするのは、修行しているのであって布施は必要ありません」と謳っているという。

 しかしその人はやはりお布施を用意して渡したら一応断ったが「それでは有り難く頂きます」と若い僧侶は受け取ったと言う。

 布施の額でお経が長かったり短かったりということはよく聞く。近所のひとの話。坊さんが来たが返事しないで用事をしていたら留守と思ったのか、仏間に入って「ムニャ、ムニャ」と声がし、しばらくして、ちぃ〜ん と鐘の音がした。その間五分位だった。これでは修行とはいわれません。

 さて我が家。今年の盆も年に一度の、先祖、釈迦如来に感謝の経を心を込めて捧げるつもりである。 合掌

 
  オクラの花

 
  ナスのお腹になにか?突き出ています