了不起(lao bu qi)

sakuraniikari2008-01-16


 中国人Iさんの父親と初めてお話をした。彼は山東省出身の70歳そこそこの人である。

 1949年の建国後、人民解放軍戦士となり、故郷を離れ各地で建設に携わり、主に中医として勤務したらしい。

 医学に関することは中々詳しく、中国人らしくむやみに薬を与える西洋医学では根本的な完治は出来ないという。人はそれぞれ体質も異なる、それに合わせた漢薬でなければ、薬によってまた、病をおこすという。そういえばそうだなぁーと納得する。

 毛沢東は、中華人民の団結、世界の平和を、勿論日本とも友好、経済発展互いに繁栄することを願い、天安門の楼壁にその文がしたためられているらしい。
日本は大和民族の一族だが、中国は大きな国に57の民族がおり、言葉も顔も習慣も違うがそれを纏め治めた立派な人だと、言葉のはしはしに毛沢東を絶対的に尊敬していることがうかがわれた。

 片手に毛語録、片手に注射器ならぬ漢薬、鍼医療器を携え12年、国のため人民のため働いた自信と誇りが、会話筆談から感じられた。

 話は孟子孔子の政治、道徳におよんだが、なにか筋金入りの解放戦士ですごい人だが、来日してから、豚肉の腸詰を作っているとか、これも従軍していたときに習得したらしい。   ( 了不起は、すごいの意 )