sakuraniikari2008-02-21

*元宵節

 朝から”ごりごりごりごり”と胡麻を擂る。油が出るまで擂り潰す。


 陰暦の正月から数えて15日目は、満月で中国の「元宵節」だ。
 現在では春節の締めくくりとして灯篭を飾り、湯圓を食べる慣わしがあり、大きな都市ではランタンフェスティバルが開催される。


 昨年中国にいたとき「芝麻湯圓」を食べた。いろいろな餡があるが、私は、黒胡麻を擂り潰し砂糖と少量のラードを加えたものが好きだ。そこで団子作りに挑戦した。白玉粉を練って餡を包む。餡を包むのが割りと難しい。出来た団子を沸騰した湯に入れ、浮き上がるまで湯がく。中国では最近、家庭で作ることは少なく、殆どスーパーなどで買い求める。


 湯がいた団子は、湯とともに器にとり食べる。ごまの風味と甘み、日本では食べたことの無い味で一度で好きになり、元宵節以後も、よく買い求め食べた。


 元宵節の起源は戦国時代までさかのぼり、そのころから灯篭を飾る風習はあったようで、ただ紅い灯篭を眺めるだけでなく、年の初めの満月の月見もしていたようだ。