早春賦

 雨のなか休日にも関わらず、”懐かしの歌教室の仲間は集まった。元気になられた先生をはじめ、ひさしぶりに顔を合わせた会員もつつがなく、春が来たように華やいだ気持ちになった。

 まずは一曲 ”早春賦”♭ 春は名のみの風の寒さや 谷の鶯歌は思えど 時にあらずと声も立てず 時にあらずと声も立てず を合唱する。なぜか少女のように綺麗で、さわやかな歌声だった。この気持ちが忘れられなくて消滅しかけていた教室を、なんとか復活したいと願っていた、みんなの思いがこもった最高の歌声だった。

 いつものように先生の闘病中のお話も、訓話のように聞いた。自分は大丈夫という過信は一番良くない。異常を感じたらはやく専門医にかかること、このたびの先生の異常も偶然発見されたという。処置が早かったので大事に至らなかったみたいだ。先生も生徒も元気でいこう!!