やはり春は来た

 朝、9時半春は颯爽と目の前に現れた。晴れやかに身をまとい、私の好物を手土産に。野菜の苗を買いに運動をかねて友は歩いてきた。来宅をきっかけに、私もぼちぼち準備をしようと、昨年秋以来手付かずの畑の片付けをする。てんとう虫がいる。彼も春を感じたのだろう。

 支柱、野菜の茎の残骸をはずしそれも片付け、焼却出来るようにまとめた。やりっぱなしの畑は見栄えがよくなる。ひとまずきょうの仕事は終わり、久し振りに遠う歩きをする。風がすこし強い。それに南風だ。春一番だろうか。遠くに桃のピンクに梅の白い花が目を楽しませてくれる。つい鼻歌が出る。