共働きの苦労

 山東理工大学で日本語を学ばれたTさんは、人材派遣の会社で日本に研修派遣される人たちに日本語を教えている。

 今日も授業の休み時間にいろいろとやり取りをした。一番の悩みは学生の覚えが悪いのでいらいらするということだった。一所懸命に教えても覚えの悪いのもいるだろうし、根気よく教えるしかないだろう。

 彼女は昨年女児を出産、師走から職場に戻った。この会社は私は3年前に訪ねている。割と静かな所で婚家から出勤しているという。今日は来月の花見のことを告げると、私の生活プランを豊かで素晴らしいといい、共働きの辛さを訴えてきた。

 炊事、洗濯、掃除、買い物はすべて彼女がするらしい。休みのとき、旦那に用事を頼むと、義母はそれを止めさせるらしい。実の息子が大事なのだろうか。しかし、娘は出勤のときは義母に面倒を見てもらえるので、助かっていると感謝している様子だ。

 核家族化している日本では果たしてどうなのだろうか。若者は奥さんを大事にしているのだろうか。彼女は実家なら、母親にも甘えられるのにと懐かしみ,愛をしみじみと感じている様子だった。