だいこんの花

 気温17度、この陽気につられて今年初めての草刈をした。

 草丈があまり長くないのと、枯れ枝や畑の支柱などを片付けるのに思わぬ手間が掛かり、僅かな範囲だったが半日仕事となった。

 連翹が花を付け出したが、木蓮はまだ硬い蕾だ。ところどころに”だいこんの花”が咲き出した。この花は戦後、引揚者が持ってきたと隣の奥さんはいう。生まれた時からこの地にいるのだから間違いないだろう。ピンクのようなむらさきのような色の花は、派手ではなくどことなく郷愁をそそるような感じがする。妻が亡くなった春からたくさん咲き出し、それまでは咲いたのも気が付かなかった。毎年たくさんの花を付けてくれることを願っている。