66年ぶり懐かしや

 
今日の16時半ごろ電話が掛かってきた。「〇○さんですか」「いとこですが」「えっ、どちらさんですか?」どうも要領を得ないだれだろうか「もしもし、○○さんはいませんか」「私です。○○です。いとこ?て、だれですか」「☆です」☆といえば父方の従弟だ。実に66年ぶりの会話である。声もびんびんとよく通る声音である。


 66年前、私は北九州に移り住み、それ以来一度も会えず、彼が就職して高槻市に住むようになってからは音信も途絶えていた。この度久しぶりの帰郷で、私のことが話題に出て矢も楯もたまらず電話をしてきたようだ。

 66年前、私もあの頃のことが走馬灯のように思い出される。終戦になり軍国少年だった私は夢も希望も失い、復学してもあまり勉強が身に入らない少年になった。