玄関口で人の声がするのででてみると、どこかで見かけたことがある男性がいた。
顔を合わせるなり、梅の木にある烏瓜をもらえんじゃろうかという。
「はいどうぞ、(また絵てがみの題材に使うのだろうか?と思う)何されますか?」
「これはのう霜焼けにいいけ、薬になります」という。それならもっと取りやすい所があるからと庭に案内する。
赤く熟れた実を割って、種の回りのねばねばが何でも良く効くそうだ。私は初めて知った。今は物知りばぁーさんに聞かなくてもインターネットで検索すると大概のことは分かる。調べると確かに良く効くとあった。