娘からの手紙

 今日もまた私の姿を発見したのか、町からの配りものをしている私に対して「早く遊ぼうよ」というようにKさん宅のチビが吠えている。その声を後にして班内を一回りし、やっとチビの所まで来た。尾を振りさかんに吠えて歓迎してくれる騒ぎにKさんが出てこられた。

 Kさんの娘は昨年京都の大学に進学した。高校時代から韓国、中国の学生と交流し大学では外国語学部に進んだようだ。今日の話では、手紙も中国語の単語混じりの便りが来ますとのことだった。これは初耳、私は中国語教室で学んでいることを告げた。「春休みに帰ってきたときも中国語混じりで話すので、私も話すことが出来ればいいなぁと思っていました。私も中国語教室に入りたいです。」といわれた。Kさんは中国語は発音が難しいことは知っていた。字は漢字なので少しは意味が分かるところもある。しかし、私たちのクラスで学ぶのは難しい。

 先生に入会希望者のことを電話した。しばらく発音記号の拼音(ピンイン)と四声を個人レッスンしてから入会してもらうことに決まった。

 私も初歩の教本をあげた。CD付きだ。早速発音を聞き教本も読んだようだ。まもなく夏休みには親子で中国語の会話が聞かれるだろう。これからは、Kさんには中国語で挨拶することを決めた。