親子の愛

sakuraniikari2006-07-28


 昨日の病院での親子の会話で、私は本当に微笑ましく羨ましく思った。
母親は来日3年余、息子は日本語学校就学以来2年余、今年から大学に留学中である。親子とも韓国、中国の言葉が話せる。昨日親が、速く病院に来るようにとのことで、広島からタクシーできた。母親は真実もう自分は重い病気で、先は短いと思ったらしい。島根の妹にも電話をし、、私が病院に行ったときは、まだ高速道をバスで移動中であった。
 息子が母親に話しかける時、母親の手をとり「お母さん、ぼくがついているから大丈夫、絶対によくなるよ。医者を信用していれば、脚もこんなに治ったでしよう」そう言いながら、怪我をした脚をやさしくさすり、目をじっと見ながら、穏やかに優しく子供をなだめるように「大丈夫、大丈夫、大丈夫よ、心配ないよ」と言い聞かせ慰めるような雰囲気であった。親もただ「うんうん」と安心しきったような感じであった。彼は24歳、人前でなんの照れもなく愛情豊かに話をしているのを見ると、この世にたった2人の母親と息子、私なんかが、何人かかって助けようが、この親子の絆には及ばないことを知った。それを糧に、優しく信頼できる息子のため、強く生きる意欲を母親は取り戻してくれるだろう。