林間学校

sakuraniikari2006-08-30


 夏休み最大の楽しみは、高学年になってからの牛耳洞での林間学校であった。宿泊に必要な各自の持ち物は、前日学校に持ち寄り車で直送、軽装で約3時間の道のりを徒歩で向う。ひたすら北進、1時間もすると町並みをはずれ、香水?ただよう田舎にはいつていく。ところどころにトウテンポールが立っている。2メートルから3メートル,カラフルな胴体にいかめしい顔であたりを睨んでいる。大きな字で天下大将軍、天下泰平などと書かれておる。だれも皆珍しく、「わぁーわぁー」と感嘆の声をあげている。山もだんだん近くなり、きれいな流れの川岸にバンガロウがたくさん見えてきた。前日にキャンプインした先輩女学生の顔もみえる。後輩の炊事等を支援してくれるおねえさまたちである。ここ牛耳洞は川を石でせき止めて、プールを造っている。まわりには木立があり鳥がさえずり、蝉も「みーんみーん」となき、せき止めた石垣からはザァーザァーと水が流れ冷気がただよい、街中での暑い生活を忘れさせる。水がいつも変わるのできれいだが、プールより冷たい。キャンプで一番楽しいのは夕食のあとの、ファイヤーを囲んでの、音楽やゲームをする時間だ。先輩女学生が色々企画したものでもりあげてくれる。
 クラス会で集まったとき、この夏休みのキャンプのことが、未だに話題になるのは、だれものこころに深く刻まれているからだろう。