さんぽ

sakuraniikari2006-09-23


 さわやかな秋晴れ、散歩の道すがらツクツクボウシが鳴いていた。それも来る秋に命短しと淋しく感じる。

 栗のいがが落ちていた。二三個。ポンと蹴ると栗の実が転がり出た。全部で七個、立派な実だ。もっとあればと辺りを見回したが、それっきり。道路に落ちていたのだから罪にはなるまい、とポケットにいれる。家の裏の畑の栗は今年は駄目だが、ここのは、たわわに実っている。

 どこもここも黄金のじゅうたんを敷き詰めたようなたんぼ、その中に白いシャツ、赤いシャツの男女二人、うぅん、でもちっとも動かない、案山子だ。最近珍しい風景だ。少し行くと鳴子がある。空き缶がぶら下がり細引きが繋がっている。もう稲穂は頭を垂れ、刈り入れが近い。