名月

 縁に出て東の空を見る。盆のようなきれいな満月が見える。この月を見ていろいろと思いを馳せる人もいるだろう。中秋節に家に来ていた中国のむすめ達が、月を眺めて「お母さんに会いたい」と涙ぐんだのも、どなたかのブログに、ふるさとの中秋節のことをコメントしたのも昨年のこの名月の日であった。ほんと、もし月が鏡であったなら、遠く離れた故郷、ちちはは、恋人と写したい思いの人が多いだろう。こんなことを記している自分も、なにか胸がジィンとするのをおぼえる。