南京に着く

 急ぐ用件処理のため暑いけれど中国に行くことになった。一人で行動するつもりでいたが、知人に電話すると、心配なので上海空港に迎えに行くという。到着ターミナルの出口は沢山の出迎え人でごった返していた。
知人は最後の出口にいた。再会の挨拶もそこそこに、上海駅に向かう。約一時間で到着、まだ夏休みのため大変な人が行き来している。

 切符売り場も大勢の人が並んでいる。快速の軟座を一人86元で購入する。待合室は軟座用、硬座の人は硬座待合室と別れている。待つこと30分、ホームに向かい電車に乗る。先頭の電車は新幹線そっくりだ。

 乗降口では女性車掌が切符の確認をする。ホームと電車のタラップ間に桟橋ような板が掛けられ、そこから乗り込む。

 片側2座席通路を挟んで3座席である。快速で乗車賃が高い為か乗客は少ない。12両編成で発車。広い国土ゆえ直線が多いのだろう揺れは殆ど無い。車内の電光掲示板は203キロ出ていますと掲示される。この電車は南京まで2時間ちょっと、遅いのは4時間半かかる。

 着いたのは夜9時前、途中の景色は全然見られなかった。駅を出ると、新学期が始まるため新入生を案内する各大学の受付がテントを張って出迎えている。

 われわれにはホテルの客引きたちが寄ってくる。不案内のため、知人が一人の男に案内され偵察、案内書の写真とは似ても似つかぬ所に案内され断って戻って来た。他にも2,3案内されたが気に入らず、自分たちで探す。その間もしっこく写真を見せ、勧誘する。やっと見つけ下調べをする。日本のビジネスホテル級だ。二人部屋で150元。まぁまぁの金額だ。宿泊の手続きをする。やっと客引きたちは諦めて引き上げる。

 腹が減ったので食事を、と探すとケンタッキーがあった。店内も掃除が行き届き綺麗である。やっと落ち着いて食事が出来る。ハンバーグにコーヒーを頼む。持ってきたハンバーグは牛肉でなく、魚であった。でも空き腹にはうまかった。

  

  新幹線の車内と同じだ。