上海へ

 南京での用事はすんだので帰国に備えて上海に移動する。
快速だが3時間位掛かる電車なので60元と安い。軟座の待合室は切符を見せて入室、広い待合室はまだ人が少ない。ホームの入り口近くの一角でピアノが演奏されている。聞いている人がいるかどうかわからないが、トルコ行進曲だ。
 電車は始発ではなく、待っていた所より随分前方に停車するので客は大移動、停車位置とか印が無いのでだれも知らない。車内は両側二席でテーブルを挟んで向き合う席もある。

 車外の景色、南方なのでたんぼが多く、日本の農村みたいだ。また水が豊富なので、日本軍が悩まされたというクリークが多い。上海に近くなるにつれ、大工場が多く、建設中のもあり好景気が分かる。
 終点上海、出口は新入生を迎える学生たちで一杯だ。客引き、物売りも喧しいくらい寄ってくる。2年前立小便の多かった駅の北口は、すっかり変わり出口は西寄りに出来ていた。かわらないのは大勢の人の行き来、1000万人以上の大都市の表玄関だ。

 乗車券うりば            自動演奏のピアノ

 指定席の車内 中程にテーブル席   南京駅のホーム