孫さん宅を訪問

 今回の訪中の一番は結婚のお祝いに行くことだ。今夜雅傑の恋人の親御さんを訪問することになり、昼,衣料専門店街で買った衣服を引き出物に夕方出かけた。博興の街から車で一時間半綿花畑を縫い、ポプラ並木の道路に干された綿花、玉蜀黍のじゅうたんをすり抜けやっと着いた。

 車を降りるとたくさんの人だかり、孫家の人達は門の前に勢ぞろい大変なお出迎えだ。はじめて訪れた日本人が珍しいのだろうか。私の後から家に入った人はみな親族だとわかった。

 あらためて部屋で挨拶引き出物を手渡すと、早速着用され喜びを表し握手、握手だ。孫家は綿花麦を作り黄河が近く水が豊富なので、鯉、蝦の養殖をしている。9月に蝦が今いちばん美味しいのではやくきなさいと招かれていた。

 やがて歓迎の食事の宴を開いてくれた。もちろん親戚のおじさんたちも一緒だ。「よく来てくれた」と乾杯乾杯が続く。日本が好きで興味のある人ばかり、おしゃべりに筆談と田舎の農民の人たちと十分過ぎるほど交流できた。純朴でやさしい本当にいい人たちだ。筆談途中私は字が分らないと代筆してもらう人もいた。昔は農家の大事な人手なので学校に行かれない人もいたようだ。私がなにかにつけ「ありがとう」と言うのですぐ覚えて「ありがとう」が返ってくる和やかさだ。呑んでおしゃべりして「中日友好」最高の雰囲気だった。
10月29日