騙すもの騙されるもの

 「世に盗人の種は尽きマジ」と言ったのは何方でしたか?今や科学万能の時代となった現代、悪人は巧みにネットを使い善良だが欲に走った市民が泣きをみる、という中国版。

 北京で「有償献血」詐欺の被害が続出しているというのがQQ報道版にあった。北京衛生局では血液の有償血液の買取はやっていないというのに

 ウエブサイトで献血200ミリリットルを2800元(1元=約13円)、400ミリリットルを5600元で買い取ると呼びかけて350元を振り込ませるという手口だ。

 陽光血液中心(センター)というその名、実在する紅十字血液中心(センター)は同じ住所だ。弱き市民は実在する住所に惑わされ、牛乳瓶2本で5250元が目の前にちらつけば、登録料なんて安いもんだ。労働者の2ヶ月から3ヶ月の収入に値するのだから。

 北京市当局は、続出する被害に注意するように呼びかけているようだが、危険な賭けをし、大金を夢見る中産階級の欲望を阻止できるかどうか。