文句があるか

 叔父と兄は靖国の杜で眠っている。叔父は支那事変が始まってひと月半で戦死した。

 もう一人、兄が太平洋戦争で南方のビスマルク諸島海域で、1945年5月戦死した。帰ってきたのは僅かな毛髪と爪だった。

 私は上京したときは、必ず靖国の杜に祀られている二人に逢いに行く。娘と孫を伴い、安らかに眠られるように、再び戦の起きない平和な世界でありますようにとの祈願をする。平日でも参詣者は多い。靖国の森を散策するのも楽しみの一つで、茶室、樹木、草花も多く心も洗われる。

 今年も中韓の二国が抗議している。国のため命を尽くした霊を鎮魂するのは当然の礼だ。いつまでも抗議をする二国は経済的にも発展している。心の狭い二国に私は抗議する。