中国人的面子

 面子というのはなんでしょうか?面子を止む無く捨てなければならない場合もありますし、これだけはどうしても捨てられません、どのような事があっても守りたいと思うこともあります。

 中国の友人から「話を聞いてください」といってきました。今彼らの家庭は危機に直面しています。

 彼らは大学の先輩後輩で、スポーツを通じて知り合い将来を約束して卒業しました。1年先輩の彼女は難関を突破して中国北西部の大学の教師となりました。そのとき彼は南の浙江省の大学院の研究生でした。

 彼は卒業後は銀行に勤めたいとの望みで経済学を研究していました。卒業後彼は彼女のいる市の銀行と、浙江省の銀行を受験し両方とも合格しましたが選んだのは浙江省の銀行でした。彼も若者です。大都会のあこがれもあったのではないかと思います。銀行に勤めてから、彼女は彼の元を訪ねいろいろ生活設計を立てたようです。結婚すること、将来は彼女は大学は退職して日本語学を利用して翻訳家になると話していました。

 結婚して2年余男の子ももうけました。休みを利用しての時たま逢う生活に彼はストレスがたまり、とうとう勤めている銀行を辞めて、山西省の彼女の市で勤め生活を共にしたいというようになりました。

 現在彼らは北と南で別生活です。電話で話すたびに喧嘩が絶えないようです。二人とも大学院卒業です。それが足かせとなって経歴にあった職業が見つからないようです。私はプライドを捨てて先ずは収入を得られることを考えるべきでしょうと進言していますが、それは出来ないといいます。「私の話を聞いてください」と言われたのに彼女たちに良い助言が出来ないのが悔しいです。頭のよい彼らに打開できない問題に頭を突っ込む私が愚かなのでしょう。