紅葉と黄葉

 紅葉は今年は色があまり鮮やかでないように思います。真紅でない黄葉から紅葉になれないまま終わったような感じで、美しさもいまいち劣るようです。これは岩国の紅葉谷公園のことで、本来の真紅でたくさんの人を魅了しているのもあります。それは錦帯橋のたもとの紅葉、これは鮮やかです。紅葉をバックに記念撮影の観光客が絶えません。

 一方、黄葉のイチヨウは見事です。はじめて知りましたが、雄樹の葉は雌樹の葉に比べハッキリと小さいのが解ります。雌樹のまわりはいっぱい銀杏が落ちており異様な匂いを放っており、実を拾う人もいました。

 銀杏は栄養も豊富です。潤肺、鎮咳、去痰作用と尿量を抑制する作用があり、キンカンやかりんと同様に古くから民間療法の咳止めして使われています。葉も実に負けていません。血管拡張作用、抗炎症作用、動脈硬化の改善、血糖値の正常化、活性酸素除去作用があるといわれるようにいいことづくめです。防虫効果があり葉を本に挟むことはよく知られています。また栞の替わりとしても粋に使用されます。